グラスやガラス食器をピカピカに!くもりを取る方法
皆さんのご家庭には、コップやグラス、クリスタルガラス製品などが必ずあると思いますが、長い間、使わないで食器棚の奥にしまい込んでいたり、頻繁に使用していたりすると、よく洗ったはずなのに、どこかくもっていると感じられたことはないでしょうか。これには原因があります。その原因を知って、今度はそのくもりをキレイにする方法も知っておけば、いつでも、ぴかぴかで気持ちよく使用することができますね。また保管方法なども簡単にご紹介したいと思います。それでは、早速、考えていきましょう。まずは、なぜガラス食器がくもるのか、その原因について考えます。
グラスやガラス食器のくもりの原因
さて、グラスがくもってしまう本当の原因は何でしょうか?このくもりの原因は、大きく分けると二つほど考えられます。
①水道水に含まれているカルシウム成分!
水には微量のカルシウムが含まれていますが、これがグラスについて、繰り返されていくと、何とグラスがくもってしまいます。これは、洗剤で洗ってもなかなかすぐに取れないような白いくもりの原因となっています。この白い汚れがすぐについてしまう水道水は、繰り返し洗っても、すすぐたびに、また水滴がグラスにつきますから、そのうちに沈着してしまうということになります。
②飲み物の中に含まれている油分!
日々、私たちが飲んでいる飲み物にはかなり油分を含むものがあります。例えば、誰でも、グラスで冷たい牛乳を飲んだことがあるでしょう。また、アイスコーヒーにミルクをたっぷり加えるほうが好きな方も多いですね。さらに、最近の飲み物には、わざわざ油分を加えて楽しむ飲み物もあります。例えば、スムージーなどにオリーブオイルを加えているものがあります。こうした冷たくおいしい飲み物は、グラスを使用する場合がほとんどです。すると、そのグラスにははっきりとはわからないですが、相当に油分がついてしまっています。今度はそれを洗うときに、油が落ちずに沈着して、それがグラスをくもらせてしまうことになります。
ほとんどの場合、この①か②の原因によって、あなたのお気に入りのグラスや、ガラス食器には「水アカ」がついて、くもり始めてしまうのです。では、このくもりを効果的に、しかも簡単に取る方法は何でしょうか。では、これから一緒に考えてみましょう。
簡単!効果的にグラスのくもりを除く方法
アルカリ性と酸性の汚れがある!
グラスに沈着したカルシウムや水アカには、実は、アルカリ性の性質があります。ですから、通常の中性洗剤では落ちるはずはありません。なぜなら、中性では、アルカリ性の特性を中和させることはできないからです。ここがヒントですね。アルカリ性を中和させるのであれば酸性のものを使えばいいわけです。それで、酸性の「クエン酸」や「酢」を使って汚れを中和して落としてしいましょう。
では、油分についてはどうでしょうか。先ほどのカルシウム汚れ、水アカはアルカリ性でしたが、油分は酸性です。それで、今度はアルカリ性の成分で中和させる必要があります。それには、重曹、重炭酸ソーダがぴったりです。これでしっかりと落としてしまいましょう。
カルシウムの汚れは白くくもりますから、わかりやすいですが、軽くくもっている程度の汚れであれば、クエン酸を水で溶かしたもの、あるいはクエン酸水として販売されているようなものを使って落としていきます。汚れが軽ければ、そのクエン酸水を、洗ったあとのグラスやガラス食器にスプーレーすればいいわけです。あとは、スポンジなどでこすり磨きをしましょう。そのあとは、お湯を使いすすいでから、水をよく切って、十分に乾燥させてください。くもり取り用のふきんなどを使うと、よりグラスが輝くようになるでしょう。では、この便利なクエン酸水を自分で作ることができますので、そのTipsをご紹介します。
簡単なクエン酸水の作り方
250mlの水に薬局などで安価に販売されているクエン酸を、小さじ2杯溶かしてください。それをよくかき混ぜて、スプレーボトルに入れて使用してください。
お酢も使うことができます!
これも、くもり汚れが弱い場合に有効ですが、米酢などを大さじ1程度、ふきんなどの衛生的な布につけて、グラス、ガラス食器をふくだけでOKです。
では、汚れがひどいなと思うような場合は、どうすればいいでしょうか。その場合は、直接、クエン酸をスポンジなどにつけて磨いてください。これできれいになりますよ。もちろん、食器洗い用のビニール手袋をはめて行ってください。
また、水アカの場合は、重曹の粉を直接スポンジにつけ、食器洗い用のビニール手袋をはめてから磨いてください。
化学系の洗剤
では、化学系の洗剤を使う方法についてもご紹介します。まず、酸素系洗剤があります。これを使うとグラスやガラス食器のくもりを効果的に除くことができます。これは汚れの強い場合に効果的ですので、ご紹介します。
ポイントは酸素系洗剤を40~50度程度の比較的熱めのお湯で溶かし、くもってしまったグラス、ガラス食器をそこに10分ほどつけ置きすることです。
さらに台所用の漂白剤も使用することが可能です。「キッチンハイター」などの塩素系の漂白剤10mlを水1リットルで薄めてください。そこにくもったグラスやガラス食器を30分程度つけ置きしましょう。
ここでちょっと注意が必要です。これまでご紹介したガラス製品の磨き方は、クリスタルグラスに限っては避けることが大切です。クリスタルグラス製品ではクエン酸は使用してはいけません。クリスタルガラスのくもりを取る場合は、ぬるま湯に中性洗剤を入れて洗い、よくお湯ですすいだあと、キレイな柔らかめの布を2枚用意し、1枚を手に持ちながらしっかりとグラスを握り、もう1枚を使用して、その水気をよくふき取るようにしてください。
簡単で効果的な保管方法は?
さあ、これでグラスやガラス食器の汚れはきれいに落とすことができました。でも、それを食器棚にしまうときに、生乾きで入れては、せっかく取り除いたはずのくもりが、またまたよみがえってしまうかもしれません。それで、最後に大切な保管方法について説明します。
これは、クエン酸や重曹、また酸素系、塩素系の漂白剤など、すべての方法で必ず行ってほしいものですが、必ず、最後に、「お湯」ですすいでください。また、水をよく切って、しっかりと乾燥させる必要があります。これは最も簡単で、かつ、きれいな状態で保管するための効果的な保管方法です。
いかがでしたか?簡単にグラスやガラス製品をキレイにする効果的な方法について考えてみました。でも、あまり汚れがひどくなる前に、定期的にくもりを取っておけば、いつでも皆さんの食卓は美しいガラス製品の器やコップ、グラスが並んで、とても気持ちよく飲み物や、食事のひとときを楽しむことができますね。ご参考になさってください。