イッタラ

イッタラ
Iittala

ピーター・マグナス・アブラハムは腕利きのガラス職人でしたが、彼が1881年にガラス製造メーカーを創業したことでイッタラの歴史は始まりました。緑豊かなフィンランドの大自然に育まれて作られてきたイッタラのガラス製品は、それ以来、美しくその光を世界に放ち続けてきました。そして、今もなお、創業投資の伝統と技術を継承するガラスメーカーとして成長し続けている企業です。イッタラは数多くのブランドを傘下に収め、テーブルウェアの総合ブランド、イッタラグループとして、そのラインナップをさらに拡充させています。では、そのイッタラの代表的な製品をご紹介します。

レンピ(Lempi)

レンピの脚つきグラスは、とてもシンプルで美しいカーブが特徴で、そのフォルムはいつまでも飽きのこない美しさを持っています。イッタラの2012年の新作として登場して以来、多くのファンの日々の暮らしに溶け込んで大活躍してきました。イッタラ・レンピは、ワインはもちろんのこと、冷えたビールなどを注ぐと、気軽で、とてもおいしくいただけます。オレンジやアップルジュース、炭酸入りのミネラルウォーターなども、このレンピで飲めば、ちょっとした北欧気分を楽しめるでしょう。収納面でもスタッキングできるように合理的なデザインになっているところは、北欧のガラス製品らしく非常に洗練されています。

カルティオ(Kartio)

「森と湖の国」フィンランドのイメージを表現するようなイッタラ社のガラス製品の来ナップですが、このカルティオの純粋な輝きも、フィンランドの大自然の中から生まれてきました。北欧の美しさと実用性、そして合理的なデザインは、この製品の特徴となっています。日常使いのグラスとしての使いやすさ、買い換えのきく手頃な価格など、どこをとっても完成度の高いイッタラのカルティオシリーズはフィンランド名デザイナー、カイ・フランクが送り出した1950年代の名作です。各色爽やかなカラーリング、イッタラならではの透明感とシンプルさ、その優れた輝きと品質は、今でも高く評価され,ユーザーを増やし続けています。

フローラ(Flora)

丸みを帯びた草花のモチーフが美しい透明感の薄手のガラスに何気なく浮き出たタンブラー、それがイッタラのフローラ(Flora)です。この製品は昔ながらのガラスを吹いて作る手法により生み出されています。1966年に誕生してから25年後に工場の閉鎖とともに廃盤になってしまいましたが、フィンランドのみならず世界中のファンの間で愛され続けてきました。2014年にはこのフローラを完全復刻させるプロジェクトが動き出しており、その独特の世界感が再びファンの前に姿を現しました。魅惑的な草花のパターンの施されたフローラ、眺めていても飽きのこない、その美しいグラスに注がれた飲み物は、その色を反射して非常に美しく輝くことで知られています。

イッタラバード

イッタラバードはシンプルでかわいいガラスの鳥の工芸品です。今日では置物コレクションとして有名になりましたが、その誕生は1972年、オイバ・トイッカとヌータヤルヴィという職人の手によるものでした。ガラスに色をつけてクチバシ部分とボディ部分に使いわけることで、見た目も愛らしく、豊富なカラーバリエイションを持っています。1980年にはオイバ・トイッカの手によるバードが「Birds by Toikka」として正式にシリーズ化されることになりました。以後、毎年新作が発表され続けて、現在までに何百種類というバードが作られています。その魅力的なガラス製の鳥たちの種類が増え続けるにつれて、イッタラバードのコレクターたちもまた世界中に増え続けています。

オリゴ(Origo)

映画「かもめ食堂」の中で使用されて、さらに人気が高まったイッタラのオリゴシリーズですが、このOrigoは「家柄・血統・血筋」という意味のラテン語だそうです。それには、このオリゴを配置した食卓に対するデザイナーの大切な思いが込められています。一目見ても大変印象の強いボーダーラインの模様はカラフルですが、しかし、自己主張をせず、他の食器たちとも、大変になじみがよいデザインが楽しいイッタラの意欲作です。

カステヘルミ(Kastehelmi)

この美しいガラスウェアは1964年にオイバ・トイッカによりデザインされました。その後、工場の閉鎖とともに廃盤となってしまいましたが、オイバ・トイッカ50周年記念復刻版が発売になり,再び愛好者の食卓に帰ってきました。カステヘルミという名称は、そのデザインの特徴そのままに「露の雫」という意味を持っているようですが、北欧の森と湖の香りを放つかのような気品のあるガラス食器です。また、ガラス食器の特徴として、グラスなどに光が当たることにより、テーブルのその陰影を楽しむことができますが、このカステヘルミの美しさを賞賛するファンは多く、高品質なガラス製品を作り続けるイッタラの職人気質と技術の高さを評価する声はますます大きくなっています。

イッタラのテーブルウェアの特徴は、とにかく高品質でありながら、価格が手ごろであるという点です。しかし、リーズナブルな反面で、非常に価値の高い食器もありますから、ユーザーそれぞれが、自分たちの生活にマッチするようにアレンジして使用されることが前提のシリーズが多いとも言えます。イッタラのある北欧の食器、その食卓の風景に魅了され、憧れている愛好者たちだけでなく、生活に気軽に取り入れられる食器たちの一つとして、これからも注目していきましょう。

売られた方のお声:北海道札幌市Hさん
父が倉庫に眠っていた贈答品を整理していたところ、古いグラスのセットがありましたが、「いくつも必要がないので処分してほしい」と頼まれていたのを思い出しました。そのときに「捨ててもいいので」と言われてはいたのですが、とりあえず、いくらでもよいと思いながら、どこでも何でも買取してくれそうなウルトラバイヤーさんに連絡をしました。「即ウル」というサービスが始まっていたので携帯カメラで査定の方の質問に答えていったところ、「それは古いフローラというフィンランドのイッタラ製グラスですね」と言われて、思いのほか、高額で買い取っていただきました。そんな古いグラスなのに査定員の方は親切で丁寧な対応をしてくださり、おかげで父もとても喜んでくれました。また、不要なものがあればお願いしたいと思っています。