KPMベルリン
KPM Königliche Porzellan-Manufaktur Berlin GmbH
ベルリン王立磁器製陶所
その名前からもわかるとおり、この磁器メーカーは1763年9月19日にプロイセン王国のフリードリッヒ大王により創立されたものです。そのため、KPMベルリンの製品には、選帝侯ブランデンブルクの紋章を由来とした、コバルトブルーの王笏が、製品のマークとして付されています。
王笏の横には宝珠のマークが入っていますが、これは絵付けの種類を示すもので、赤色、青色、緑色などのものがあります。
KPMベルリンでは、現在10種類ほどのシリーズが作られていますが、現在でもすべての工程は、一流の職人が一つひとつ手作業で行っています。最も有名なシリーズは、ロカイユ、ノイツィーラット、クアランドです。それぞれの特徴について簡単にご紹介します。
ロカイユ
ロカイユとはフランス語の「岩」、「貝」に由来します。貝のようなゆるやかな曲線を多用した優美な装飾を持つ磁器に、多色で花の絵付けを施されている非常に華やかなシリーズです。
ノイツィーラット
宮殿での食器セットとして作られたことが始まりであるこのシリーズは、フリードリッヒ大王のお気に入りでした。ロココ調の縁取りの中に、繊細な花の絵が描かれています。とくに1784年から使われている淡いブルーの彩色はBleu mourantと呼ばれ、フリードリッヒ大王の好んだ色としても知られています。
クアランド
このデザインは1790年にクアランド公爵ピーター・バイロンの注文に応えて製作されるようになった物で、ドレープ状の織物のイメージが特徴的なシリーズです。新古典主義の影響を受けたこのクアランドは、KPMベルリンの中で、最も成功したシリーズとも言われています。
アンティークコレクション
300年以上の歴史を持つKPMベルリンは、もちろん、アンティークとしても大変に人気があります。
中でも、日本の磁器の絵付けを再現した柿右衛門様式の磁器は、とくに腕のいい職人のみが絵付けをすることを許されたという、特別な製品です。
また、食器ではありませんが、美しい陶板画の収集家も多くいます。
この陶板画については、KPMの職人による物と外部で描かれた物があり、絵付けのレベルが高い物についてはKPM内で製造された物であると考えられています。
長い歴史と、それに裏づけられた技術力を持つ最高峰の磁器メーカーであるKPMベルリンですから、もちろん中古買取も盛んに行われています。
さまざまな買取業者がある中で、当サイトでは「ウルトラバイヤー」を一番におすすめしています。食器棚で眠っているKPMベルリンの高額査定をお考えの方は、ぜひ一度ご相談されてみてください。
KPMベルリンのカップ&ソーサーをウルトラバイヤーさんで買い取ってもらいました。宅配や店舗持参では傷つける可能性があり不安でしたので、出張買取で買い取ってもらえたのは何よりもよかったと思います。KPMベルリン以外の食器もまとめて買い取ってもらったところ、おまとめ査定で査定額が上がったので、買取価格にもとても満足しています。