人気の北欧食器ブランド決定版!

北欧といえば、食器の世界では主にスウェーデンやノルウェー、フィンランド、デンマーク、アイスランドなどを意味しています。全体的な傾向としてシンプルな印象がありますが、地域特有の厳しく長い冬の期間に、ほとんど家のなかでゆっくりと過ごしている、そのライフスタイルが、心あたたまるデザインを生みだし、長い使用期間を考慮して、飽きのこない普遍性を特徴としています。この、実用的な側面を持ち、同時に、あたたかみを感じさせる北欧食器は北欧インテリアとの相性がよく、日本にも大変多くのコレクターや、ファンがいます。こうしたすてきな北欧食器の中でも、とくに人気のあるブランドをご紹介します。

北欧食器の人気ブランド

ロイヤル・コペンハーゲン陶磁器工房
(The Royal Copenhagen Manufactory)

通称、ロイヤル・コペンハーゲンは、デンマークの陶磁器メーカーです。古くから日本の古伊万里染付の影響を強く受けて、手描きによるコバルトブルーの絵柄をその特徴としてきました。「ブルーフルーテッド」はベストセラーのひとつで、世界中で愛されていますが、とくに、日本でのロイヤル・コペンハーゲンの知名度と人気ぶりには特筆すべきものがあります。

marimekko(マリメッコ)

1951年創業フィンランドのアパレル企業で、ウニッコなど有名デザインがあります。ファブリックが有名で、オリジナルデザインの生地でつくられた洋服やバッグや傘などの小物も人気を集めています。食器も豊富で、販売価格はボウルが2,500円からティーポット15,000円ほどまで、さまざまなデザインが多数存在します。鮮やかな色の大胆なプリント柄をデザインした商品ラインナップが特徴で、婦人服・紳士服・子供服のほか、鞄、インテリア用品や食器などの生活雑貨も手がけています。

大胆なパターンとカラフルな色使いのマリメッコの食器は、ひとつあるだけでテーブルが明るくなります。ベースのシンプルなモチーフが引き立ち、その世界観をおいしい食事とともに楽しめるよう作られています。また、同じアイテムに数種の柄がラインナップされているので、柄違いでコレクションする喜びも感じられますね。

アラビア(Arabia)

フィンランド・ヘルシンキで1873年に誕生したメーカーです。北欧らしいシンプルでモダンなデザインが人気を呼んでいます。同じくフィンランド出身の作家トーベ・ヤンソンの名作「ムーミン」を採用したシリーズが有名です。

イッタラ(Iittala)

1881年にガラスメーカーとしてフィンランドで創業しました。イッタラで最も有名な製品は、フィンランド人建築家アルヴァ・アールトが1936年以降にデザインしたガラス器で、「アールトの花瓶」と呼ばれています。

リサラーソン(LISA Larson)

リサラーソンはスウェーデンを代表する陶芸家の名前です。デフォルメされたフォルムを特徴として、ライオンや猫など独特の絵柄から、ファンも多く、国内ではUNIQLOやガチャガチャなどともコラボレートする人気ブランドとなっています。有名な彫刻に Small Zoo (1955)、ABC-girls (1958)、 Africa (1964)、  Children of the World (1974–75)などがあります。猫、ハリネズミ、ライオン、にわとりなどの動物だけでなく、クリスマスシリーズのサンタファミリーなど、個性的で温かみのあるフィギュリンが人気ですが、興味深いことに、日本の有田焼ともコラボレーションしています。

ロールストランド(RÖRSTRAND)

スウェーデン王室御用達窯として1726年に創業したスウェーデンの陶器メーカーです。ノーベル賞授賞式の晩餐会で使用される食器として「ノーベル」がとくに有名です。2001年からはフィンランドのiittalaブランドに統合されています。

いかがだったでしょうか?今回、ご紹介した以外にも、まだまだすばらしい北欧の食器ブランドがあります。その神秘的なイメージと、シンプルで実用性を兼ねた北欧食器は、日本でも現代感覚にマッチして、大変な固定ファンを持っています。これからも自然のモチーフを斬新なアイデアと驚くような切り口で表現する北欧の食器たちから目が離せませんね。